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About Photogravure – Framing Tips
フォトグラビュールを額装するヒント
【 額装 】:作品+台紙+マット+フレーム
1 インテリアにあう、お好みのフレームをお選びください。
2 ただし、すべてアシッドフリー(酸を含まない)の素材を選ぶことが大事です。
酸を含むと、作品の黄ばみやカビの原因となります。
はじめは版画や写真の額装に詳しいお店でご相談されるとよいでしょう。
3 それから、中身の入れ替えがしやすいことも大事です。
日本は湿度が高いので、2年に一度ほどマットを取り替える必要があります。
それに…是非いろんな作品を入れ替えて楽しんでいただきたいです!
4 作品を台紙に貼り付けることは厳禁です。
「コーナーマウント」で支えてください。
トンボ
5 フレームはピッタリ固定してしまわず、「トンボ」で固定するタイプがおすすめです。
6 直射日光の当たらない、できるだけ湿度の低い場所に飾ってください。
水回りや火の近くは避けて下さい。
7 もし調整できる場合は、マットはフレームの額縁より1~2mm小さくカットするとよいです。
温度によって大きさが変化するからです。
8 台紙に開ける「窓」の位置には是非こだわってみてください。
風景写真の場合、”中心より少し上”が、最も自然に見えます。
完全な中心に配置すると、少し下がって見えてしまうのです。
私の感覚では、上の余白が46%、下が54%の比率がベストです。
9 台紙の色は、アイボリーや”麦色”など、紙より涼しげな色み(クールトーン)をお選びください。
10 中身よりフレームにお金がかかってしまった、というのはありがちなお話です。
作品の数だけフレームが要るわけではありません。
1つのフレームで同程度のサイズの作品を入れ替え、楽しんでください!
フォトグラビュールは、恒久的に保存できます。
現在の印刷技術の中でも、最も耐久性に優れた手法のひとつです。
インクは非常に耐久性に優れたカーボンインク。
紙はコットンのエッチングペーパーや楮から作られる和紙。
これらは柔らかく且つ強く、パルプ製の一般紙のように黄色く劣化することはありません。
但し、額装しない作品は、専用のストレージボックスで保管してください。
「アーカイバルボックス」「ミュージアムボックス」という名前で販売されています。
窓の開いた台紙とプリントの間には、薄い和紙をはさんでください。